
言葉には、流行り廃れがあります。
時代時代を反映して、常に新しい言葉や表現が生まれたり古びていったりするのですが、それをあまり考えずに、お店の看板に、
「NOW(ナウ)な店」
などと書くと、後でとても恥ずかしい思いをすることになってしまいます。
今では話せれば「すごい」とされる英語も、戦前は敵性語として「軽佻浮薄」な言葉とされていました。
そのため、戦時中の野球では、
「ストライク」→「よし」
「ストライク ツー」→「よしふたつ」
「ストライク スリー」→「それまで」
「ボール」→「だめ」
「アウト」→「ひけ」
と言い換えられ、ロシア人(北海道育ち)の名投手スタルヒン選手も「須田投手」と改名させられていたのだとか。
戦争という時代背景を考えなければ、「よしふたつ」とか「ひけ」もなかなか味があるように思うのですが、それも今は昔。近年は、日本人は積極的に英語を習い、その単語を日本語に同化させていっています。
コリン・ジョイス氏も、『「ニッポン社会」入門』の中で、
「英語と日本語をうまく混ぜ合わせてしまうことにこそ、日本人が外国語を借用し、日本語化する能力がよく表われているとぼくは思う」
と語っていて、興味を持った言葉の例をいくつか挙げています。
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