2009年08月19日

「ああ、これこそ日本」世界では決して見られない日本固有の光景とは?【イギリス】

ああ、これこそ日本


 外国人がいう「これぞ、日本」という光景と聞くと、私達は、

蛇の目の傘をさした芸者が足取りも軽く茶屋の間を行き来する」
禅寺で静かに瞑想にふけるお坊さん

などかなと一瞬考えがちです。ところが、そうではありません。

そんな光景を目にすることなど、日常ほぼあり得ない

というイギリス人記者のコリン・ジョイス氏が見た日本ならではの光景とは、それとは全く違うものなのです。

 果たして、どんな光景なのでしょうか。

 ジョイス氏が、日本以外では「決して」(「決して」が言い過ぎなら「ほぼ決して」との注釈付き)目にすることがない光景とは以下のようなものでした。


「山手線の車内。ぼくの向かいの席で、サラリーマンが眠っているある駅で彼はハッと目を覚まし、ただちに自分がどこにいるのか悟る。その数秒後、彼はもうホームを横切って、逆回りの電車に乗ろうとしている」

「混雑した通勤電車。ある男性が朝日新聞を読んでいる。その男性の新聞のたたみ方ときたら、実に器用で手が込んでいて、彼は周囲の人たちの邪魔をすることなく記事を読んでいるのである。『日本人は手先が器用だ』という例の決まり文句が頭に浮かび、ぼくは折り紙を発明したのはこの国だったということに思いいたる」
(もし、イギリス人が日本人から新聞の折り方のコツを教わっていれば、大判からタブロイド判に判型を変えた『タイムズ』は莫大な経費を節約できただろう、とジョイス氏)

「近所の公園。そう広くはないが、ちょっとした木陰がある。その木陰の横にタクシーの列ができていて、運転手はエンジンをアイドリングしたまま眠っている。エンジンの音と排気ガスのせいで、せっかくの木陰なのに座っていられない

「テレビをつける。若い女性が何か食べ物を口に入れるところが映っている。そして彼女のひと言。『おいしい』。ぼくはチャンネルを変える。若い女性がタオル一枚で温泉に浸かっている。そしてひと言。『気持ちいい』。またチャンネルを変える。SMAPのメンバーのひとりが馬鹿なことをやっている。ぼくはあきらめてテレビを消し、読書に戻る

「プールで必ず守らねばならない休憩時間。ぼくの前にいる男性は、片足で立ち、反対の足を膝のところで曲げて、その足首をつかんでいる。そして頭を横に傾け、ピョンピョンと何度も飛び跳ねるのだ。この不思議な日本舞踊は、耳の中に入った水を出すものらしい」

ハチ公前


「ハチ公前の人込み。携帯電話を耳に押し当てた女の子が『どこ、どこ?』と電話に向かって言っている。彼女は顔を上げて、周囲を見渡す。同じようなことをしている、もうひとりの女の子が目に入る。おたがいを見つけた彼女たちは、キャーッと声を上げて小走りに駆け寄る

「自転車に乗ったおばさんがふらふらとぼくの方に近づいてくる。歩道は狭い。ブレーキをかける代わりに、おばさんは自転車から飛び降りる

「見上げてしまうほど長いエスカレーター。ある人がエスカレーターの右側に立っている。おそらく都心にあまり来たことがない人なのだろう。その人の後ろに長い列ができる。礼儀正しい人たちばかりだから、誰もその人に左側に立ってくださいと言えないのだ」

「よく公衆便所で目にする、ちょっとした儀式。手洗い場で、スーツを着た男性がハンカチを口にくわえて手を洗っているハンカチで手を拭く前に、男は必ず2回手を振って水を切る

「駅のホームに男がひとり立っている。彼はおもむろに傘をつかんで、ゴルフのスウィングの練習を始める


 中にはちょっと?なものもありますが、辛口でウィットに富んだイギリス人の目にあぶり出された日本の光景です。けっこう、私達でもクスクス笑ってしまいますね。
(エスカレーターの立ち方って、関東と関西で違うんでしたっけ? 基本左側に立つのは関東で、大阪は右ですか?)

 ちょっと揶揄する面があるのかなとも思うのですが、日本滞在14年というジョイス氏、他にこんな例も挙げています。


「近所のスーパー。ぼくは陳列棚から1、2歩離れたところに立って、品物を探している。ぼくの視野の片隅で、誰かがためらうような素振りをしているのに気づく。すると、その人はすまなそうに片手を上げ、ぼくの視線を遮らないよう頭を低くして、ぼくの前を急いで通ってゆく。こうした過剰なまでの礼儀正しさは、たまらなく魅力的だ」

「電車の中でふたり連れが立っている。座席がひとつ空く。おたがい譲り合った後に、ようやくひとりが席につくと、必ずその人は立っている人の荷物を持ってやろうと手を差し出すこんな心温まる小さな親切は、ぼくは日本以外のどの国でも見たことがない

ああ、これこそ日本」――なのだそうです。

(参考:「『ニッポン社会』入門」)



「海外の反応〜外国人が見た日本」トップへ▲

けっこう面白かったという方はポチッと▼
人気ブログランキングへ
にほんブログ村 ニュースブログ 海外ニュースへ

posted by kaigai at 16:47| Comment(21) | TrackBack(0) | イギリス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
本来は右側に立つのが正しいという。
Posted by at 2009年08月20日 12:48
↑どちら立ちかの起源はどうでも良いから西日本では右、東日本では左側に立てよ?
Posted by at 2009年08月20日 13:43
片方に乗るから壊れる、真ん中に乗れ。あほ
Posted by at 2009年08月20日 14:58
西日本、東日本なのか
東京と大阪で違ってるのかとおもってた
Posted by   at 2009年08月20日 15:24
↑ああこれこそ2chを生んだ日本、匿名でののしりあうすてきなコメント欄!
Posted by at 2009年08月20日 22:48
>>不思議な日本舞踊
耳に入った水を取る方法が他にあるなら教えて欲しいんだが
Posted by at 2009年08月21日 01:11
海外だと大阪と同じく右に立つのが主流だね。

でも基本的には「エスカレーターでは歩かない」これ基本。
エスカレーターは本来歩くようには設計されてないから、
急ぐ人は階段で駆け上がりましょう。
Posted by at 2009年08月21日 09:34
>>耳に入った水を取る方法
a.水が入った耳をやや下に傾けながら、素早く何度か頭を振る
 この時、水が入った耳がより大きく振られるようにする
b.水が入った耳を手のひらでふさぎ、ギュッと押しつける
 →素早く離す → これを何度か繰り返す
c.水が入った耳を上にし、水を入れる
 →その後何らかの方法で水を抜く

以上、競泳者の方法の一部でした。
Posted by at 2009年08月21日 22:00
エスカレーターは本来歩いて駄目なのだと知っているから、中央や反対側に立ってる人がいても、退いてとは言えないのですよね。

駅でホームに急ぎたい時は階段なのがルールなのは知ってるけど、わが町の駅の改札から3階位の位置にあるホームまで、エスカレーターとエレベーターのみで、階段が無い。エレベーター新設のため潰しちゃったのだ。
・・・なので駅員もエレベーター歩きを黙認。故障したらどうするんだろう?
Posted by at 2009年08月22日 16:30
プラザ合意以降の円高で海外旅行に行く人が一気に増えたころ、マスゴミでは日本人の海外でのマナーの悪さを注意したり、揶揄するネタが流行ったんだ。今から考えると、すごい馬鹿げたことが海外の常識とされてたこともあった。エスカレーターの話もその一つ。外国では左を急ぐ人のために開けるっていう話を、特にフジだったかどっかの局がかなり力を入れて広めていた。そしたらいつの間にか日本で定着したんだよ。どこの国のマナーなのかは知らないし、俺は見たことないな。
Posted by at 2009年08月23日 04:29
>西日本、東日本なのか
>東京と大阪で違ってるのかとおもってた

都市単位という視点はあってるかも。
近畿でも滋賀方面へ行くと何故か左立ち(右空け)という光景が見られる。
俺的暫定結論:田舎者密度が高いところは右空けになるようだ。
Posted by a at 2009年08月23日 20:34
今どき電車で朝日新聞を読むやつなんていない。エロ本みるより恥ずかしいわ。
Posted by   at 2009年08月24日 02:42
エレベーターの右左のどちらかではない。
人が並んでいる方を選んでいるだけだ。
Posted by at 2009年08月26日 02:46
>ああこれこそ2chを生んだ日本、匿名でののしりあうすてきなコメント欄!
どこの国でも同じようなのあるってことをしらないままなんだな・・・
Posted by at 2009年08月26日 23:21
中国地方では左だよ
Posted by at 2009年08月28日 17:31
関西のエスカレーターで右に立つのは
大阪万博の影響だと言われてるな
Posted by at 2011年06月25日 09:35
 家の親は左手の腱が切れてるから、右の手すりに捕まらないとふらついて危ない。でも、そんなの見た目には分からないから、右側に立つとマナー違反みたいな目で見られるんだよね。

 一々説明するのも難だし。
 健康な人ならいいんだけどね。
Posted by at 2012年02月07日 14:12
京都府は両方満遍なくっていうか、特に決まってないよ。なんとなく右に固まったり左に固まったりする。
でも京都市じゃないからそっちはわかんねぇ。
Posted by at 2012年06月11日 21:36
> 家の親は左手の腱が切れてるから、右の手すりに捕まらな いとふらついて危ない。でも、そんなの見た目には分からな いから、右側に立つとマナー違反みたいな目で見られるんだ よね。
杖持ってりゃ足不自由だってことくらいわかるだろ
Posted by at 2012年08月07日 13:44
外国の人は良く見てるね。結構自分でも無意識でやってることが多かったし、もうほとんど習慣だね。特に最後のスーパーの奴はよくやる。自分の場合は、片手をあげるんじゃなくて、軽く頭を下げて「すいません」って小声で言って通るけど。
Posted by at 2013年07月29日 16:59
両側に乗ればいいのに。

と思うのは間違っていますか?

本当に急いでるならどうぞ全力で階段を駆け抜けてください。
Posted by エスカレーター at 2013年10月02日 07:52
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。